Queen/ The Fairy Feller’s Master-Stroke   1974年

Queenの2枚目のアルバム『QueenⅡ』からThe Fairy Feller’s Master-Stroke。リチャード・ダッドという画家が書いた同タイトルの絵に、フレディ・マーキュリーがインスピレーションを受けて創作した曲である。内容としてはフェアリー・フェラーが斧で木の実を割る神秘的な一撃を見るために妖精が集まってきた、といったファンタジー的なものであるが、その世界観を表現するために様々な工夫が凝らされている。例えば1分08秒や1分22秒からのコーラスなどはテープの回転速度を落として録音し、再生することで高くて軽い音になることを利用してあえて「人間らしさ」を消そうとしていると思われる。その他語り出せばキリがないが天才の奇跡の2分41秒を堪能して欲しい。

The Beatles/ Nowhere Man 1965年

The Beatles 6枚目のアルバム『Rubber Soul』よりNowhere Man。ジョン、ポール、ジョージの重厚なコーラスが美しい。シンプルな構成でありながら何度聞いても飽きることがない名曲である。Beatlesに興味がある方はアルバム、『Help!』『Beatles For Sale』 『Rubber Soul』あたりから入ることをお勧めする。

Rush/ The Spirit Of Radio 1980年

カナダの伝説的バンド、Rushの代表曲の一つである The Spirit Of Radio。メンバー3人の卓越した(変態的な)技術力はもちろんのこと、3人だけでアルバムを再現することにこだわり、キーボーディストを置かずに足鍵盤(Moog Taurus)やループシーケンサー、サンプリングパッドなどを駆使し驚異的なステージを行なっている。ちなみにベース/ボーカルのゲディー・リーは時代的にもかなり早い段階でステージにベースアンプを置かずにコンソールへのライン入力にしている為ステージ上が視覚的に寂しいということで特大チキンロースターを置いたりしている。 ドラム式乾燥機になることもある。一度しか来日していないせいか、日本では今ひとつ知名度がないのが残念である。

すかんち/恋のマジックポーション   1991年

ROLLY(旧ローリー寺西)率いる『すかんち』から『 恋のマジックポーション』。見た目や言動から色モノバンドと思われがちであるが、とんでもない! 超本格派ロックバンドである。ZeppelinやQueenを彷彿させるギターやコーラス、女性ながら骨太サウンドなベースを初めとしてメンバーも実力派揃い。 プロミュージシャンにもファンが多い。 ロックだロック!!

中原めいこ/君たちキウイ・パパイヤ・マンゴーだね  1984年

80年代の有名アニメの主題歌等でも知られる中原めいこから『君たちキウイ・パパイヤ・マンゴーだね』。ラテンリズムにポップなメロディー、軽快なブラスセクションと令和の時代でも古臭さを感じないサウンドである。(歌詞は少々時代を感じさせるが)柔軟に様々なジャンルを取り込み、ポピュラーミュージックに昇華する類まれなシンガーソングライターである。他の曲もオススメ!