【音楽系映画】音楽カルチャーをテーマにしたおすすめの洋画まとめ

フォークロック、パンク、グラムロック、サイケデリック、グランジ、ラップなど、色々な音楽ジャンルがありますね。

その中心人物や時代背景を、観て理解するのにうってつけな映画をご紹介します。

気になる人物やジャンルが見つけたら、ぜひアルバムを聴いて深掘りしてみてください。

(2024年9月26日 選:松原ひさし)

時代を変えたミュージシャンたちの人生は、映画になってしまうほど強烈でドラマチック。

(映画の公開年順)

プリンス/パープル・レイン 1984年

Purple Rain

1980年代を牽引した殿下自ら主演の、自伝的青春映画。空前のヒットとなり、人気と地位を不動とした代表作です。ロック、R&B、ファンクなど1つのジャンルにとどまらない斬新なサウンドで、サントラからは同名シングルのほか、『ビートに抱かれて(When Doves Cry)』、『レッツ・ゴー・クレイジー(Let’s Go Crazy)』が全米1位を獲得、アカデミー賞もグラミー賞も受賞しています。





アルバムおよびサントラ『プリンス/パープル・レイン』(1984年)収録

シド・アンド・ナンシー 1986 年

Sid And Nancy

セックス・ピストルズのベーシスト、シド・ヴィシャスをゲイリー・オルドマンが狂演。パンクの破滅的なカップルやぶっとんだファッションなど、1970年代後半のロンドンの雰囲気が見事に再現されています。破れかぶれで歌う名曲『マイウェイ』がインパクト大。

ドアーズ 1991年

The Doors

サイケデリック・ロックの雄ドアーズのボーカル、ジム・モリソンをヴァル・キルマーが演じています。『ハートに火をつけて(Light My Fire)』や『ジ・エンド(The End)』などのヒット連発で、1960年代後半に反戦と反権力の象徴としてヒッピーたちから熱狂的な支持を集めました。

ベルベッド・ゴールドマイン 1998年

Velvet Goldmine

ユアン・マグレガー主演。デビッド・ボウイやイギー・ポップらをモデルに、1970年代前半のイギリスにおけるグラム・ロック黄金時代を描いています。衣装やメイクがキラキラ奇抜で妖しさ満点。T-REXやルー・リードなど収録のサントラも聴きごたえあります。

ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ 2001年

Hedwig and the Angry Inch

ロックにのせた濃ゆめの人気ミュージカルを映画化。LGBTQへの理解がない時代(おそらく1980年代)に、ドラァグクイーンの主人公が自分を貫く姿がカッコよく見えてきます。名曲ぞろいの劇中歌では、『Origin of Love』が特に有名です。

8マイル 2002年

8 Mile

エミネムの半自伝的なラップバトル青春映画。1990年代半ばの不況に喘ぐどん底の若者たちの中から、圧倒的なボキャブラリーと舌鋒を武器に、白人が珍しいラップの世界に挑みます。主題歌「Lose Yourself 」はラップとして史上初のアカデミー賞となりました。

スクール・オブ・ロック 2003年

School of Rock

全身全霊のロック愛に満ちた、楽しくて泣けるコメディ。売れないミュージシャンが厳格な小学校教師になりすまし、ロックを通じて子供たちを自由に導く物語です。何かに夢中になるって素晴らしい。サントラもレッド・ツェッペリン、ザ・フーなどロック史に残る重要曲だらけです。

ラストデイズ 2005年

Last Days

『スメルズ・ライク・ティーン・スピリット』で知られる、グランジの代表格ニルヴァーナのリーダー、カート・コバーンをモデルにしています。彼の死で1990年代のムーブメントのピークは終焉しましたが、オルタナティブの流れは今も受け継がれています。

アイム・ノット・ゼア 2007年

I’m Not There

ノーベル文学賞を受賞したフォーク・ロックの巨人ボブ・ディランの人格を、リチャード・ギア、クリスチャン・ベール、ケイト・ブランシェットら6人の俳優が演じる異色作。ロックスター、詩人、映画俳優など、時代ごとに様々な顔を見せた天才の人生に迫っています。

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