映画と音楽はワンセット!

『ゴーストバスターズ』や『バック・トゥ・ザ・フューチャー』など、1980年代のSF映画やファンタジー映画の主題歌やサウンドトラックからのヒット曲や、今もなお愛されている名曲をご紹介します。

ぜひ映画も音楽も楽しんでください。

(2024年9月13日 松原ひさし選)

『フラッシュのテーマ』クイーン

Flash / Queen 1980年

カルト的SFファンタジー映画『フラッシュ・ゴードン』のサントラを、クイーンが手がけたことでも話題に。ロックとシンセサイザーを融合させたり映画内のセリフを曲に取り入れたり、革新的なサウンドでした。

『ゴーストバスターズ』レイ・パーカー・ジュニア

Ghostbusters – Ray Parker Jr.  1984年 

幽霊退治のSFコメディ映画『ゴーストバスターズ』の主題歌。全米はじめ世界中で特大ヒットし、80年代で最も成功した映画と音楽です。印象的なベースラインとキャッチーな掛け声が愉快な気分になる曲です。オバケ禁止のロゴもインパクト大。映画人気は今なお健在で、2016年以降にリブート版が3作リリースされています。

『ネバーエンディング・ストーリー』リマール 

The Never Ending Story / Limahl 1984年 

児童向けファンタジー小説『はてしない物語』(ミヒャエル・エンデ)を映画化。少年とファルコン(白いドラゴン)のアートワークが有名です。その主題歌として、ヨーロッパを中心にヒット。キャッチーなメロディに透き通った声が幻想的なシンセポップの傑作です。ちなみに歌手名は本名からのアナグラムです。

『1984のテーマ (セックスクライム) 』ユーリズミックス

Sexcrime (Nineteen Eighty-Four) / Eurythmics 1984年 

近代文学の傑作ともいわれるSFディストピア小説『1984』(ジョージ・オーウェル)を元にしたSFスリラー映画。その主題歌としてヒット。曲の原題から放送が限定されましたが、エレクトリック・ポップのサウンドと男装ボーカルで人気のデュオにとって、『スウィート・ドリームス』や『ゼア・マスト・ビー・アン・エンジェル』とともに代表作です。

『パワー・オブ・ラヴ』ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース

The Power Of Love – Huey Luis And The News 1985年 

1980年代の最高傑作とも評される、SFタイムスリップ映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の主題歌。ハスキーボイスにアップテンポな王道アメリカンロックで、全米1位となり世界的ブレイクを果たしました。テレビCM「ホンダインテグラ」や「サントリーオールフリー」などで使用され、日本でお馴染みの曲です。

『サムホエア・アウト・ゼア』リンダ・ロンシュタット&ジェームス・イングラム

Somewhere Out There – Linda Ronstadt & James Ingram  1986年 

スティーヴン・スピルバーグ監督の長編アニメ映画『アメリカ物語(An American Tail)』の主題歌。離れ離れになった移民姉弟が想いあうバラードで、グラミー賞最優秀楽曲賞を受賞しました。リンダは『Don’t Know Much』も名デュエット曲です。

『ステイ・ウィズ・ミー song for KA・GU・YA・姫』ピーター・セテラ

Stay With Me – Peter Cetera 1987年 

沢口靖子主演のSFファンタジー映画『竹取物語』の主題歌。元シカゴのボーカルであるピーターのハイトーンがとても美しいバラードで、幻想的な映画にとてもマッチしています。それもそのはず、映画のために書き下ろされ、日本でのみシングルカットされたレア音源なのです。豪華なキャスティングとともに、バブル時代の日本マネーの力を感じざるを得ません。作詞作曲したボビー・コールドウェルのセルフカバーも良曲です。タバコ「パーラメント」CMでも起用されていました。

ピーター・セテラ版がないので、ボビー・コールドウェル版を

『イフ・ウィ・ホールド・オン・トゥゲザー』ダイアナ・ロス

If We Hold On Together – Diana Ross 1988年 

スティーブン・スピルバーグとジョージルーカスが製作総指揮の子供向け恐竜アニメ映画『リトルフットの大冒険 ~謎の恐竜大陸~』の主題歌。日本ではTVドラマ『想い出にかわるまで』に使用され、大ヒット。ダイアナ・ロスの歌声が神々しいバラードです。

『バットダンス』プリンス

Batdance – Prince 1989年 

ティム・バートン監督による人気アメコミの実写版映画『バットマン』のサントラを天才プリンスが手掛け、その主題歌として全米1位を獲得。機械的なダンスビートとファンキーなグルーヴが交互する曲調で、歌詞らしいものはほとんどありませんが映画のセリフや笑い声を取り込み、混沌としたゴッサムシティの不穏さを表しています。プリンスが怪人に扮したMVはインパクト大で、ギターもダンスも衣装も破壊力抜群です。日本では、空耳アワーの「農協牛乳」やとんねるずのパロディでも有名です。

『パーティーマン』プリンス

Partyman – Prince 1989年 

Batdanceの続編です。こちらは明るくユーモラスなファンク。ゴッサムシティの博物館で、プリンスがジョーカーのようなキャラクターに扮してめちゃくちゃしていますが、演奏もダンスもかっこいいです。

『オン・アワ・オウン』ボビー・ブラウン

On Our Own / Bobby Brown 1989年 

SFコメディ映画『ゴーストバスターズ2』の主題歌。ニュージャックスイング絶頂期の曲で、LAリード&ベイビーフェイスの黄金コンビによるプロデュースです。ボビー・ブラウンはラップとダンスがカッコよくて、「ボビ男」なる社会現象を巻き起こしました。MVには映画のシーンが差し込まれていて、ドナルド・トランプさんなど有名人もカメオ出演しています。

参照

アメリカ映画主題歌ベスト100

映画団体アメリカン・フィルム・インスティチュート(AFI)が、2004年にアメリカ映画100周年を記念して選んだ100曲のリスト。

関連プレイリスト

【洋楽】映画ヒット曲 1980年代

まだまだいい曲あります!もっと知りたい方やもっと聴きたい方はこちらでお楽しみ下さい。

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