洋楽クリスマスソングの定番ヒット有名曲まとめ|オールディーズ・ジャズ編

年末ホリデーシーズンに欠かせない、オールディーズやジャズボーカルなどでおなじみのクリスマスソング。

主に1940-60年代の偉大なアーティストによる有名な演奏曲(なるべくオリジナル・ヴァージョン)を、発表年順にセレクトします。

何世代にも渡って歌い継がれているスタンダードナンバーなので、色々なアーティストよるアレンジがあり、12月のみに聴くのがもったいないほど。聴き比べても素敵です。

メリークリスマス!

ノスタルジックで暖かい気持ちになる、古き良き海外クリスマスソングの定番。

White Christmas – Bing Crosby

『ホワイト・クリスマス』ビング・クロスビー 1942年

しっとりスローなクリスマスソングです。

子供の頃の暖かな情景を懐かしむ内容で、映画『ホリデイ・イン』でアカデミー賞主題歌賞を受賞しました。

オーティス・レディングエリック・クラプトンレディ・ガガマイケル・ブーブレらがカバーしており、2024年にはBTSのVとのデュエット版がリリースされています。

White Christmas – Bing Crosby

Have Yourself a Merry Little Christmas – Judy Garland 

『メリー・リトル・クリスマスジュディ・ガーランド 1944年

しっとりスローなクリスマスソングです。

ミュージカル映画『オズの魔法使』(1937年)の名バラード『虹の彼方に』(Somewhere Over The Rainbow)で知られる天才子役が、名作ミュージカル映画『若草の頃』(Meet Me in St. Louis)で歌った曲です。

フランク・シナトラ版が最も広く知られています。ケニーG サム・スミスビリー・アイリッシュらがカバーしています。

Have Yourself a Merry Little Christmas – Judy Garland

Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow! – Vaughn Monroe

『レット・イット・スノウ』ヴォーン・モンロー 1945年

軽やかなクリスマスシーズンの曲です。

暖炉にあたりながら「雪よ降れ降れもっと降れ」とほっこりした内容の、冬の有名曲。

人気アクション映画『ダイハード』のエンディングで使用されています。フランク・シナトラディーン・マーティン版も有名です。

Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow! – Vaughn Monroe

Jingle Bells – Frank Sinatra

『ジングルベル』フランク・シナトラ 1946、1957年

子供にもおなじみの、陽気なクリスマスソング。

実は英語歌詞にはクリスマスへの言及はなく、ソリで遊んでいる冬の情景を歌っています。

歌うのは、20世紀を代表するエンターテイナーにして「ポピュラーヴォーカルの帝王」シナトラです。

Jingle Bells – Frank Sinatra

Merry Christmas, Baby – Charles Brown

『メリー・クリスマス、ベイビー』チャールズ・ブラウン 1947年

静かでおしゃれな、R&Bのクリスマス定番曲。

クリスマスを過ごすカップルの話で、プレゼントをもらってハッピーな気分を歌っています。

エルヴィス・プレスリージェームス・ブラウンスティービー・ワンダーオーティス・レディングロッド・スチュアートブルース・スプリングスティーンらがカバーしています。

Merry Christmas, Baby – Charles Brown

Baby, It’s Cold Outside – Dean Martin

『ベイビー、イッツ・コールド・アウトサイド』ディーン・マーティン 1949年

冬のデュエットとしてクリスマスシーズンの定番です。

帰るか帰らないかの男女の掛けひきを、コールアンドレスポンス形式で歌っています。

ロマンティックコメディ映画『水着の女王』(Neptune’s Daughter)でアカデミー賞を受賞しました。

イディナ・メンゼル&マイケル・ブーブレレディー・ガガ&ジョセフ・ゴードン=レヴィットらがカバーしています。

Baby, It’s Cold Outside – Dean Martin

Rudolph, the Red-Nosed Reindeer – Gene Autry

『ルドルフレッド・ノーズド・レインディアルドルフ』ジーン・オートリー 1949年

『赤鼻のトナカイ』で知られる三大クリスマスソング。仲間はずれだったけど、サンタさんにソリの案内役を任される真っ赤なお鼻のトナカイさんの話です。

歌うのは、カントリー歌手でアメリカ西部劇映画のスター。

ビング・クロスビー&エラ・フィッツジェラルドディーン・マーティンレイ・チャールズハリー・コニック・ジュニアデスティニーズ・チャイルドらがカバーしています。

Santa Baby – Eartha Kitt

『サンタ・ベイビー』アーサー・キット 1953年

スローなクリスマスソング。

サンタにおねだりする歌詞を甘えたボイスで歌い、世間をざわつかせました。

マドンナカイリー・ミノーグらがカバーしています。

Santa Baby – Eartha Kitt

Santa Claus Is Back In Town – Elvis Presley

『サンタが町に来る』エルヴィス・プレスリー 1957年

ブルースのクリスマスソング。

「ロックンロールの王様」ことエルビスのクリスマス・アルバムのために、録音セッション中に書き下ろされた曲です。黒いキャディラックで女の子を誘う、ちょいワルなサンタの話です。

Santa Claus Is Back In Town – Elvis Presley

Rockin’ Around The Christmas Tree – Brenda Lee

『ロッキン・アラウンド・ザ・クリスマスツリー』ブレンダ・リー 1958年

軽快で明るいクリスマスソング。

「ツリーを囲んで踊ろりましょ」と軽快な曲を歌うのは、当時13歳の少女。なんと、2023年には発売から65年にして初めて、全米1位となりました。

映画『ホームアローン』で使用されている他、マイリー・サイラス、ビル・ヘイリーらがカバーしています。

Rockin’ Around The Christmas Tree – Brenda Lee
Brenda Lee – Rockin’ Around The Christmas Tree, 2023 65周年版

Run Rudolph Run – Chuck Berry

『ラン・ルドルフ・ラン』チャック・ベリー 1958年

軽快で明るいクリスマスソング。

『ジョニーBグッド』(Johnny B. Goode)で知られる8ビートの創始者による、サンタのソリを引くトナカイに急げや走れ!とせかすご機嫌なロカビリーです。

映画『ホームアローン』で使用されている他、キース・リチャーズシェリル・クロウらがカバーしています。

Run Rudolph Run – Chuck Berry

Frosty The Snowman – Ella Fitzgerald

『フロスティー・ザ・スノウマン』エラ・フィッツジェラルド 1960年

陽気で軽やかなクリスマスソング。雪だるまが子供たちと遊び出す内容です。

『赤鼻のトナカイ』で知られるカントリー歌手ジーン・オートリーの曲ですが、アフリカ系アメリカ人として初めてグラミーを受賞し「ザ・ファーストレディ・オブ・ジャズ(The First Lady of Jazz)」と称されたエラのバージョンが有名です。

Frosty The Snowman – Ella Fitzgerald

The Christmas Song – Nat King Cole

『ザ・クリスマスソング』ナット・キング・コール 1961年

しっとりスローなクリスマスソング。

ジャズボーカルの「王様」が、焼き栗や七面鳥など冬の風物詩を散りばめて、暖かくて穏やかなクリスマスの情景を歌っています。

ジェームス・ブラウンホイットニー・ヒューストンアリシア・キーズらがカバーしています。

The Christmas Song – Nat King Cole

It’s The Most Wonderful Time Of The Year – Andy Williams

『イッツ・ザ・モスト・ワンダフル・タイム・オブ・ザ・イヤー』アンディ・ウィリアムス 1963年

明るくスローテンポのクリスマスソング。

「一年でいちばん素敵な時期が来た」とワクワクする気持ちを歌っています。

アンディは1960年代を代表する声に選ばれています。

It’s The Most Wonderful Time Of The Year – Andy Williams

Christmas (Baby Please Come Home) – Darlene Love

『クリスマス』ダーレン・ラヴ 1963年

アップテンポなクリスマスソング。

伸びやかな声で「ベイビーどうか戻ってきて」という歌詞の大定番曲で、バックシンガーだったダーレンは「クリスマスソングの女王」とも呼ばれるようになりました。

映画『グレムリン』のオープニングで使われ、U2マライア・キャリージェニファー・ハドソンらがカバーしています。

Christmas (Baby Please Come Home) – Darlene Love

Sleigh Ride – The Ronettes

『スレイ・ライド』ザ・ロネッツ 1963年

アップテンポなクリスマスソング。

『ビー・マイ・ベイビー』(Be My Baby, 1963年)が代表曲の3人の女性歌手グループによる、軽やかな冬シーズンの定番曲。日本では『そり滑り』で親しまれています。

マライア・キャリーリンジー・スターリングらがカバーしています。

Sleigh Ride – The Ronettes

Winter Wonderland – Tony Bennett

『ウィンター・ワンダーランド』トニー・ベネット 1968年

しっとりスローなクリスマスソングで、冬の雪景色を歩く若いカップルの内容です。

歌うのは『思い出のサンフランシスコ』などのヒット曲で知られる、長寿のジャズ・シンガーです。2014年にレディーガガとのデュエットで再演しました。

エラ・フィッツジェラルドユーリズミックスらが歌っています。みんなのうたでは邦題『すてきな雪景色』として親しまれています。

Winter Wonderland – Tony Bennett
Winter Wonderland – Tony Bennett, Lady Gaga

Santa Claus Is Coming To Town – The Jackson 5

『サンタクロース・イズ・カミング・タウン』ジャクソン5 1970年

アップテンポなクリスマスソング。

「いい子にしてたか悪い子にしてたか、サンタはお見通しだよ」という歌詞で、クリスマスの童謡『サンタが町にやってくる』としても親しまれています。

ブルース・スプリングスティーン版もヒットしました。

Santa Claus Is Coming To Town – The Jackson 5

関連プレイリスト

【洋楽】定番クリスマスソング

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