ギター専攻講師 篠崎保 先生
数々のセッション、スタジオワーク、歌手のサポートプレーヤーを経て、
’92年より”寺内タケシとブルージーンズ”に於いて、レコーディング、日本全国ツアー、ハワイ公演等、主力メンバーとして10年間在籍した。
現在、日本民謡をポップスアレンジしたアコースティックユニット”香都(KOTO)”に於いて、作編曲、ギタリストとして、演奏活動を続けている。
相棒:Guitar 【Gibson ES-345】
髪の色を、緑から灰色に変えたザキシノです。
私の「相棒」は、ギブソンES-345(1976年製)です。
かれこれ35年くらい前(1988年頃)に、若かりし私は、自己のジャズ・グループで地元湘南のライブ・スポットに出演していました。
な、な、なんと、その店の壁に、このギターが無造作に吊り下がっていたんです。
「いつかはギブソン。」と思っていた私の目の前にーっ。
ギブソンのセミアコなんて、皆の憧れ、高嶺の花でしたよ。
なんでも店のオーナーの弟さんの私物だそうで、「ご自由にお弾き下さい。」って感じでした。
試しに弾かせてもらったんですけど、やっぱり自前のグレコとは全然違うんですよね~。(笑)
スバル360でF1に挑戦するような無力感。
「武器(道具)は大事だなぁ…」
実は335が欲しかったんですよ。本当は。
色もブラウン・サンバーストでストップ・テールピースのやつが。
でも「まぁ、コレでもいいかー」と。
交渉の結果、ものすごく格安で譲ってもらえました。
それからはメイン・ギターとして使い始め、最近また、ジャズの演奏で使う機会も増えまして、
今や「コレで良かったー」と。
エボニーという色も、ブランコ・テールピースも。
ES-345で良かったー、というお話でした。
篠崎 保
ミューズ音楽院 ギター専攻
専門課程2年制(昼間)