当校では、一人ひとりに目が届くきめ細かい指導を大切にしており、対面授業を基本方針としております。
コロナ禍にあって、安全性や学習機会の確保など学生のためにできることを第一に考え、緊急事態宣言や自宅待機などに限って遠隔授業を導入します。

(1)予防と衛生

文部科学省のガイドラインに従って、感染拡大防止に取り組みながら、安全に授業を進めるよう心がけています。

https://www.mext.go.jp/content/20200605-mxt_kouhou01-000004520_5.pdf

  • 授業では、教室内で密集しないよう少人数とします
  • 講師が発熱(目安として37.5度以上)や体調不良の場合は、休講します
  • 授業前に、講師は手洗い又は手指を消毒します
  • 授業中に、講師はマスクを着用します
  • 授業中に、換気扇をつけたり、定期的に窓を開けて教室を換気します
  • 授業中は、生徒様同士や講師との間隔を取ります
  • ドアノブ、手すり、トイレ、楽器、機材などを定期的に除菌掃除します

対面授業を行うにあたり、学内での感染を広げないため、登校の際は以下にご協力ください。

  • 各自、毎朝検温してください
  • 発熱や体調不良の場合は、無理をせず自宅で休んでください
  • 校舎の入り口や教室にアルコール消毒液を設置していますので、必ず手指を消毒してください
  • 教室や休憩所など校舎内では、マスクを着用してください
  • マスクを外しての会話は控えてください

ご不便をおかけしますが、ご理解のほど何卒よろしくお願いいたします。

(2)遠隔授業

新型コロナ感染症への対応として、従来の対面授業に加えてインターネットを活用した遠隔授業(オンライン授業、リモート授業)を取り入れ、教育環境の整備と学修機会の確保に努めています。その実施例をご報告します。

インターネット通信環境

これまでに各校舎に光回線を敷き、各教室でWi-Fi(無線LAN)経由でインターネット無線接続ができるようになっています。さらに、回線混雑による通信速度の低下を解消すべく、令和2年10月に通信規格を最新のIPv6にバージョンアップしました。これにより、インターネット回線が安定して通信スピードが改善され、大容量データの安全なやり取りや動画配信、大人数の同時視聴が期待できるようになりました。今後は各教室にカメラやパソコンなどを導入し、遠隔授業やライブ配信の環境をさらに整えていきます。

双方向型授業(例)

4号館2階教室にて。6月の学校再開以降、来日が叶わない留学生も授業に参加できるよう、オンライン会議アプリ「Zoom」を活用し、マスターコース(コンポーザーアレンジャー専攻)で双方向型授業を実施しています。講義のリアルタイム中継はもちろん、音楽制作(DTM)ソフトの操作法を講師の画面を共有しながら解説したり、留学生からの質問に講師が答えたり、1時間で動画にBGM曲をつける課題を学生が提出・発表して講師がそれを評価・添削したり、通信環境も含めて問題なく進めています。座学授業について、積極的に双方向型授業を取り入れていく予定です。楽器やボーカルなど実技授業については、現状ではリズムの同期などの課題があり本来は対面型が好ましい意見もありますが、取り組んでいきます。

ライブ配信(例)

3号館地下ホールや本館ホールにて。10月の発表会形式の中間試験「ライブステーション」を、2日間にわたって開催しました。従来は学年全員が会場に出演者、スタッフ、観客として集まっていましたが、今回は無観客で最小限の人数とし、ライブ配信アプリ「YouTube ライブ」を活用して演奏を生配信しました。学生は他の教室で視聴できるようにしました。また、同月末に開催した学生による定期演奏会「バックアップライブ」も無観客としながらその模様を公開生配信し、三密を避けることができました。音楽エンタテインメント業界では配信ライブが主流となりつつあります。本校では、在学中の経験値を上げる観点からも、プレーヤー専攻もスタッフ専攻も積極的に取り組んでいきますので、在校生や卒業生はもちろんご家族の方や入学をご希望の方もぜひご覧ください。

(3)現状報告

令和3(2021)年度の遠隔授業の状況について報告いたします。

学内では換気扇更新から除菌作業まで感染対策をしっかり行いながら、これまでと変わらない内容で対面授業を実施することができました。
いずれの授業も少人数かつ学生間の距離をとれる環境ですので、感染の不安が少ない状態です。幸いなことに、これまで学内でクラスター感染は発生しておりません。
なお、濃厚接触者と判定された学生、体調に心配がある学生や感染が気になる学生は、希望すればオンライン受講が可能です。

専攻ごとの取り組み
ボーカル専攻

ほぼ全ての授業を対面で行いました。
数日間の自宅待機期間に遠隔授業を実施した際は、自宅に声や音を出す環境がない学生もおり通常授業ができないことがわかり、個人面談を実施しました。

プレーヤー全体

実技はもちろん音楽理論も楽器を用いて学ぶため、ほぼ全ての授業を対面で行いました。
オンライン授業にはパソコンやオーディオインターフェイス、マイクなどの機材が必要となり、自宅に音が出せる環境があることが前提になります。

ギター専攻

9月の個別レッスン期間に、濃厚接触者となった学生を対象にオンラインで質疑応答を実施した際は、曲作りや知識の相談が中心となり楽器を弾くことはありませんでした。

ベース専攻

全ての授業を対面で行いました。
必要に応じてオンライン対応ができる態勢を整えています。

ドラム専攻

自宅にドラムがない学生もいるため、一斉にオンライン授業ができないことがわかりました。
日本に入国できない留学生のために、オンラインで個別授業を行いました。回線の安定性や細かい音やフォームが確認できないため、効率的な練習方法を伝えることが中心となりました。

コンポーザー・アレンジャー専攻

感染拡大時(緊急事態宣言やまん延防止等重点措置を目安)は全面オンラインとしました。
バンドアンサンブル形式の「サウンドセッション」とレコーディング形式の「REC実習」を除く13授業でオンライン授業を実施。「ポピュラー音楽史」は完全にオンラインとしました。

ミキシング・クリエーター専攻

機材や設備を使用しての授業が中心のため、ほぼ全ての授業を対面で行いました。
濃厚接触者や希望者がいれば、授業を生中継しオンラインにて参加ができるようにしました。

ミュージック・ビジネス専攻

感染拡大時(緊急事態宣言やまん延防止等重点措置を目安)は全面オンラインとしました。
学校設備が必要となる「レコーディング実習」「PA実習」を除く8授業でオンライン授業を実施。「ライティング(文章)」はほぼ完全オンラインとしました。

マスターコース

今年度は対面授業をメインとし、音楽理論やDTMの授業で随時オンライン授業を行いました。
なお、昨年度は来日できない留学生を対象に、ほぼ全ての授業をオンラインで実施し、コンポーザー科の実技授業は問題なく進行できました。アンサンブル系授業では「ミュージックNOW」は楽曲提供とオンラインでのアイディアの交換等も行えましたが、実際の演奏を行う「グルーブジム」「ボトムセッション」「ジャズアンサンブル」は見学のみとなり、来日時の習得度合いが心配されましたが、留学生のモチベーションが高く復習をしっかり行っていたため、来日後の授業でも不都合なくアンサンブルすることができました。

専門学校ミューズ音楽院
専門学校ミューズモード音楽院
教育部:033341-6607