12月のホリデーシーズンを盛り上げてくれる曲として、『ラストクリスマス』や『恋人たちのクリスマス』はもちろん、クリスマスソングはいい曲が多いです。
多すぎるので、ロック・ポップ編、オールディーズ・スタンダード編、聖歌・讃美歌編にわけて、発表年順にご紹介していきます。
メリークリスマス!
海外で人気。日本でもよく耳にする、ポップスやロックの洋楽クリスマスソング
Blue Christmas – Elvis Presley
『ブルー・クリスマス』エルヴィス・プレスリー 1957年録音、1964年リリース
「ロックンロールの王様」エルビスの代表曲の一つ。恋人に振られて落ち込むクリスマス。そんな淋しく悲しい気持ちとカラフルでハッピーそうな世の中を対比するかのように、歌詞には様々な色が出てきます。
What Christmas Means to Me – Stevie Wonder
『私のクリスマス』スティーヴィー・ワンダー 1967年
R&Bの最重要人物による、ノリノリのクリスマスソング。シェールやジョン・レジェンドがカバーしています。モータウンのクリスマスアルバム第三弾としてリリースされた『想い出のクリスマス』(Someday At Christmas)に収録。同名シングルも美しいバラードとして知られ、2016年のアップルのCMで使用されています。
I Saw Mommy Kissing Santa Claus – Jackson 5
『ママがサンタにキスをした』ジャクソン5 1970年
モータウンの兄弟グループが1952年の曲をカバーしたものですが、この曲といえばジャクソン5と言えるほど定着しています。このとき12歳のマイケル・ジャクソンの天才少年ぶりが際立ちます。
This Christmas – Donny Hathaway & Nadine Theresa McKinnor
『ディス・クリスマス』ダニー・ハサウェイ 1970年
ニューソウルの四天王ダニーが、恋人と過ごす幸せな気分を歌ったメロウなラブソングです。イントロのホーンも華やかです。クリス・ブラウンが2007年に主演した同名映画でカバーしました。
José Feliciano – Feliz Navidad
『フェリス・ナビダ』ホセ・フェリシアーノ 1970年
盲目のシンガーソングライターの代表曲。フェリスナビダとはスペイン語でメリークリスマスで、歌詞もその繰り返しとシンプルです。中南米のスペイン語圏で最も愛されている曲です。セリーヌ・ディオンらがカバーしています。
Happy Xmas (War Is Over) – John Lennon & Yoko Ono
『ハッピー・クリスマス(戦争は終った)』ジョン・レノンとオノ・ヨーコ 1971年
1970年にビートルズを解散したのち、活動拠点をニューヨークに移したリーダーのジョン・レノン。平和な世界を望むメッセージソング『イマジン』(1971年)の成功を受けて、妻オノ・ヨーコとともに作ったベトナム戦争への抗議曲でもあります。セリーヌ・ディオンがカバーしています。
Wonderful Christmastime – Paul McCartney
『ワンダフル・クリスマスタイム』ポール・マッカートニー 1979年
ビートルズではベースと作曲を担当していたポールが、1人でボーカルと全楽器を演奏した曲。シンセを使用したテクノポップです。前述のジョン&ヨーコの反戦ソングに対して、こちらは「素敵な時間を過ごそう」とシンプルです。
2000 Miles – The Pretenders
『ツーサウザンド・マイルズ』プリテンダーズ 1983年
1980年代に活躍した、カリスマ的女性ロッカーが率いるバンドのバラード。3000キロ以上離れた人との遠距離恋愛の曲かと思いきや 、亡くなったメンバーへ捧げる曲。タイトルにクリスマスらしさがないのもありあまり日本では知られていませんが、海外ではコールドプレイやカイリー・ミノーグらがカバーするなど人気の曲です。
Do They Know It’s Christmas – Band Aid
『ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス』バンド・エイド 1984年
エチオピアの飢餓救済のために、有名ポップスターが集ったチャリティソング。ポール・ヤング、ボーイ・ジョージ、フィル・コリンズ、ボノ、ジョージ・マイケル、スティングなど、当時人気絶頂のUKオールスターが参加。2004年や2014年にも再録音しています。
アメリカの慈善企画『ウィー・アー・ザ・ワールド』(We Are the World – U.S.A. For Africa, 1985年)に先行しました。
Thank God It’s Christmas – Queen
『サンク・ゴッド・イッツ・クリスマス』クイーン 1984年
ギタリストのブライアン・メイとドラマーのロジャー・テイラーが作曲。人生色々あるけど、この日を神に感謝しようという歌詞で、フレディ・マーキュリーの抑え気味のボーカルがかえって荘厳さを引き立てています。制作当初はミュージックビデオも作られず、3枚目のベストアルバムにのみ収録されています。
Last Christmas – Wham!
『ラスト・クリスマス』ワム! 1984年
毎年ヘビロテされるほど愛されているシンセポップです。去年のクリスマスにフラれた元カノへの、未練たっぷりセンチな歌詞。MVを見ると、バブル絶頂期に浮かれた日本を思い出させてくれます。
アリアナ・グランデ、カーリー・レイ・ジェプセン、テイラー・スウィフト、バックストリート・ボーイズの他、EXILEが日本語カバーしています。
Christmas In Hollis – Run DMC
『クリスマス・イン・ホリーズ』ラン・ディーエムシー 1987年
クリスマスソングには珍しいラップが斬新でノリがいい曲。ホリースとは地元の地名だそうです。映画『ダイハード』劇中で使われた他、スペシャル・オリンピックス支援のためのコンピレーション『ベリー・スペシャル・クリスマス』(A Very Special Christmas, 1987年)に収録されています。キース・ヘリングの赤いジャケットを見るだけで、クリスマスを思い出す名盤オムニバスです。
All I Want for Christmas Is You – Mariah Carey
『恋人たちのクリスマス』マライア・キャリー 1994年
こちらも12月にヘビロテされます。クリスマスにいて欲しいのはあなた!と、アップテンポで明るくハッピーな気分になる曲です。収録アルバム『メリー・クリスマス』(Merry Christmas)はどれも有名なクリスマスキャロルで、さすがゴスペル出身の歌声を披露してくれています。また、2011年にはこの曲をジャスティン・ビーバーとのデュエットでリバイバルして話題に。
Let It Go – Irina Menzel
『レット・イット・ゴー』イディナ・メンゼル 2013年
厳密にはクリスマスソングではありませんが、冬を連想させるディズニーアニメ映画『アナと雪の女王』の主題歌として、世界中でヒットした曲。しがらみを捨てたエルサが自由になって、氷の女王に変身する重要なシーンで使われています。
Santa Tell Me – Ariana Grande
『サンタ・テルミー』アリアナ・グランデ 2014年
キュートなポップで、サンタさんに恋の相談をする乙女な曲。ブレイクした年にリリースしました。名曲『レット・イット・スノー』が歌詞に出てきます。クリスマス・アルバムを2枚リリースするなど、アリアナはクリスマスが好きなようです。
関連プレイリスト
【洋楽】定番クリスマスソング
まだまだいい曲あります!もっと知りたい方やもっと聴きたい方はこちらでお楽しみ下さい。
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