
愛について歌ったスローバラードをセレクトしました。
どの曲もヒットした洋画の主題歌としてよく知られています。
聞けば映画のシーンを思い出すものもあれば、映画を切り離して聴いても素敵な曲です。
いろいろな形の愛の伝え方をお楽しみください。
1980年代洋画サントラからの男性バラード
Arthur’s Theme (Best That You Can Do) – Christopher Cross
『ニューヨーク・シティ・セレナーデ』クリストファー・クロス 1981年
コメディ・ロマンス映画『ミスターアーサー』の主題歌で、スネかじり男が境遇の違う女性に恋をして変わっていく様を歌うAORバラードです。
アカデミー賞最優秀歌曲賞を受賞しました。
I Just Called To Say I Love You / Stevie Wonder
『心の愛』スティービー・ワンダー 1984年
サスペンス映画『ウーマン・イン・レッド』の主題歌で、バレンタインとかクリスマスとか特別なことはいらない、ただ愛していると伝えたいんだというR&Bバラードです。
アカデミー歌曲賞とゴールデングローブ賞 主題歌賞を受賞。シングルとしても、本国のアメリカではBillboard Hot 100、R&Bチャート、アダルト・コンテンポラリー・チャートの3部門で1位を獲得する大ヒット。
もともと1979年に日本のバンド「ブレッド&バター」へ提供した曲で、サビ以外の歌詞はなかったため、松任谷由実が作詞、細野晴臣が編曲を担当しました。
Against All Odds (Take A Look At Me Now) / Phil Collins
『見つめて欲しい』フィル・コリンズ 1984年
サスペンス映画『カリブの熱い夜』の主題歌。勝ち目がないとしりながらも、別れてしまった運命の人への消せない気持ちをこめた失恋系ロックバラードです。
自身初の全米1位をはじめ、世界中でもヒットを記録。
2000年にマライア・キャリーとウエストライフがデュエットカバーして、リバイバルヒットしています。
Glory Of Love – Peter Cetera
『グローリー・オブ・ラヴ』ピーター・セテラ 1984年
映画『ベストキッド2』(The Moment of Truth / The Karate Kid)の主題歌。タイトルを直訳すると「愛の栄光」と大袈裟ですが、「君の名誉のために戦う ヒーローになってみせる」と自分を鼓舞する、純愛系ロックバラードです。
ピーター・セテラは、米AORバンド「シカゴ」のメインボーカルで『素直になれなくて』などヒット曲も多く、沢口靖子主演のSFファンタジー映画『竹取物語』でも主題歌『ステイ・ウィズ・ミー』(1987年)を提供しています。
Say You, Say Me – Lionel Richie
『セイ・ユー、セイ・ミー』ライオネル・リッチー 1985年
ドラマ映画『ホワイトナイツ/白夜』の主題歌で、「飾らない間柄の君と僕で行こう」と語りかける、同性異性とわない人間愛系のソウルバラードです。
アカデミー歌曲賞とゴールデングローブ賞主題歌賞の両方を受賞。ライオネル・リッチーは、黒人音楽を超越する点でマイケル・ジャクソンの前の時代のポップスターでした。
Meet Me Half Way – Kenny Loggins
『心の夜明け』ケニー・ロギンス 1987年
シルヴェスター・スタローン主演の映画『オーバーザトップ』(Over the Top)の主題歌で、「歩み寄ろう 寄り添って新しい人生にしよう」と運命の人に求愛するロックバラードです。
ケニー・ロギンスは『フットルース』や『デンジャー・ゾーン』など主題歌が大ヒットし、1980年代のハリウッド映画に欠かせない歌手です。
1980年代洋画サントラからの女性バラード
Crazy for You / Madonna
『クレイジー・フォー・ユー』マドンナ 1985年
青春スポーツ映画『ビジョン・クエスト/青春の賭け』の主題歌で、「あなたに夢中なの 初めての感覚なんだって 私のキスでわかるはず」と恋に落ちた女心をストレートに歌うポップバラードです。
マドンナにとって「ライク・ア・ヴァージン」(Like a Virgin)などのダンスポップ以外のジャンルで初めて全米一位を記録(しかも、あのチャリティソングWe Are The Worldを押しのけての一位)。映画よりも有名な曲になりました。
Take My Beneath Away – Berlin
『愛は吐息のように (トップガン・愛のテーマ)』ベルリン 1986年
トム・クルーズ主演のアクションドラマ映画『トップガン』(Top Gun)の挿入歌で、「あなたを想うと息もできない 夢中にさせて」というロマンティックなバラードで、主人公と女性教官が恋に落ちるシーンを盛り上げます。
アカデミー賞最優秀オリジナルソングとゴールデングローブ賞最優秀オリジナルソング賞を受賞。ケニー・ロギンスの担当した映画主題歌「デンジャー・ゾーン」と共に世界的に大ヒットしました。
Calling You – Jevetta Steele
『コーリング・ユー』ジェヴェッタ・スティール 1987年
ミニシアター系を代表する映画『バグダッドカフェ』の主題歌。「砂漠の乾いた道で あなたの名前を呼んでいる」と、もの悲しげだけどどこか神秘的なバラードです。ゴスペル・シンガーのジェヴェッタ・スティールによるこの歌が、映像美をより鮮烈にしています。
アカデミー賞歌曲賞にノミネートされ、ホリー・コールら数多くカバーされています。
Wind Beneath My Wing – Bette Midler
『愛は翼にのって』ベッド・ミドラー 1988年
2人の少女の友情と別れを描くドラマ映画『フォエバー・フレンズ』の主題歌で、「私が空高く飛べたのは あなたが翼に風を運んでくれたから」と、長年自分を支えてくれた人へ感謝を伝えるパワーバラードです。
全米1位を獲得し、グラミー賞の最優秀レコード賞と最優秀楽曲賞を獲得しました。
If We Hold On Together – Diana Ross
『イフ・ウィ・ホールド・オン・トゥゲザー』ダイアナ・ロス 1988年
子供向けアニメ映画『リトルフットの大冒険 〜謎の恐竜大陸〜』と、今井美樹主演のTBSドラマ『想い出にかわるまで』の主題歌として、日本で唯一洋楽で1位を獲得しました。
「人生の困難な時をともに乗り越えよう」「夢は決して朽ちることはないわ」と語りかける、壮大なR&Bバラードです。
1980年代洋画サントラからのデュエット
Endless Love – Lionel Richie & Diana Ross
『エンドレス・ラブ』ライオネル・リッチーとダイアナ・ロス 1981年
Motownソウルのデュエット・バラード。お互いを大切にする想いを「永遠にたえることのない愛」とドラマティックに歌い上げています。
同名青春映画の主題歌で、アカデミー主題歌賞にノミネート。また、全米シングルチャートにて9週間連続1位を記録するなど、世界的な大ヒットしました。
Up Where We Belong – Joe Cocker & Jennifer Warnes
『愛と青春の旅立ち』ジェニファー・ウォーンズとジョー・コッカー 1982年
リチャードギア主演のロマンス・ドラマ映画映画『愛と青春の旅立ち』の主題歌。「明日何が起こるか分からない世界だけど 愛が私たちをあるべき高みに連れて行ってくれますように」と願う、デュエットのバラードです。
Somewhere Out There – Linda Ronstadt & James Ingram
『サムホエア・アウト・ゼア』リンダ・ロンシュタットとジェームス・イングラム 1986年
子供向けアニメ映画『アメリカ物語』の主題歌。
「きっとどこかで」「今は離れていて孤独だけど」運命の人に出会えるはずと願う、デュエットのバラードです。
番外
『愛はとまらない』スターシップ 1987年
ロマンティック・コメディ映画『マネキン』
Put a Little Love in Your Heart
『恋をあなたに』アニー・レノックスとアル・グリーン 1988年
コメディ・ファンタジー映画『3人のゴースト』
It Had To Be You Harry Connick,Jr.
『もしあなただったら』ハリー・コニック・ジュニア 1989年
メグ・ライアン主演コメディ・ロマンス映画『恋人たちの予感』
関連プレイリスト
デュエットの名曲
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