音響エンジニアに向いてる人ってどんな人?
どんな才能が必要なの?
そんな疑問にお答えしちゃいます!
まず「音響」と「PA」って同じ意味で使われる事が多いのですが、「音響」は「音」に携わる人全般のことを言って「音響さん」などと呼ばれます。
そういう意味では「レコーディングエンジニア」なんかも音響さんということになりますが、こちらはエンジニアさんって呼ばれることが多いです。
PAとは?
一般的な意味(?)で使われる「音響さん」という言葉はライブやコンサートでPAをしている人のこと。
じゃあ「PA」ってなに?ってことですが、「PA」=「Public Address」の略語で音響拡声装置の総称。
日本の音楽業界で「PAさん・音響さん」と呼ばれる人は、音響拡声装置を操る人のこと。
つまり音を大きくし、たくさんの人に聴いてもられる状況を創る人を「PA」や「音響」と称します。
さて、前置きが長くなりましたが、そんなPAエンジニアに向いている人ってどんな人なんだろう。
PAに向いている人とは?
- 体力がある
- よく笑う
- 声が大きい
- 行動力がある
- 失敗してもめげない
こんな人が向いています。
それぞれ理由とポイントをみていきましょう。
体力がある
PA現場はたくさんあります。
フェス、ホール、ドーム、ライブハウスは当然のこと、結婚式会場、ホテルの会議場、イオンなどの特設会場、学園祭、盆踊りから政治演説まで音に関連するところにはPAが必要です。
会社にもよりますが、音楽だけを行っているPA会社は多くはありません。今日はホールでライブPA、明日は学校で学園祭こんなことも日常茶飯事です。
PA会社の音楽系野外イベントの1日をザクっと記載すると(夕方から開催される野外音楽イベント300人程度の規模と想定)
- 機材積込み(前日積み込みもある)からトランポ(機材運搬)
- 現場到着後、仕込み
- お昼過ぎからリハーサル
- 夕方から本番
- 21時に終了
- 撤収22時-23時
- トランポ
- 機材返却(清掃)
- 24時終了
すごくザックリと書いてますがイメージこんな感じです。
色々な現場があって移動もある、仕込みでは大きなスピーカーを積み上げる、そんな作業を繰り返し行う為には、体力がまず必要になるのです。
もちろんライブハウスなど場所が固定されている場合は内容は大きく異なりますが体力はとても重要です。
よく笑う
大きな会場になると1つの会社だけが運営するだけでなく、いろんな会社が相乗りして運営することもあります。
また、制作、美術、照明、乗り込みPA(アーティスト付きPA)などたくさんの人とコミュニケーションを取る機会があります。
その中で一番うまくいく方法は「笑顔で仕事をすること」です。
どの世界でもそうですが笑顔の多い人は接しやすく、コミュニケーションが円滑に進みますよね。
たくさんの繋がりを得ることで、会社も自分もグッと成長できるチャンスが訪れるのです。
声が大きい
音が主体の現場ですから、声が大きく通ることは最大のメリットになります。
また、ステージとハウス(PA卓)に距離があるので、ハウスからの指示が回線が通っていればマイクを通しますが、回線が通る前は大声を出します。もしくはインカム。
意思の疎通という意味でも大きな声で返事をする。挨拶をする。それだけで元気な人、活気がある会社と感じるので、現場でも声の大きさはとても重要です。
行動力がある
ほとんどの現場では「開始時間」が設定されています。ライブのスタート時間なんかが良い例ですよね。
そしてそのほとんどの現場で想定外のことが起きます。
PAチームは多岐にわたる想定外に対して、どのようなことになっても開始できるように相当の準備をしていきます。
現場では指示されて動くだけでなく、さまざまな状況を把握しながら自ら行動する力が必要となります。
失敗してもめげない
PA現場は本当にたくさんあります。
現場がたくさんある分、トラブルやミスもたくさん発生します。
特に現場に慣れていない最初はミスはつきものです。しかしこれは当たり前の世界。
PAに携わってる人でミスをしていない人なんていません。どんな巨匠でも最初はミスをするのです。
PAの良いところの一つに、現場がたくさんあるので「今日の失敗を明日取り返すことができる」という点があります。
同じ失敗を繰り返さないことはもちろんですが、失敗を引きずるより「次に成功して取り返す」という気持ちがとても大切なのです。
さいごに
PAという職種は一般的な会社員より「チーム力」がとても重要です。
同じ会社内での繋がりだけでなく、アーティストや舞台、照明、映像などたくさんのセクションとコミュニケーションを取り合い、全員が一丸となって一つのものを創り上げる感動は、何事にも変え難いものがあります。
今回書いた要素、全て必要!というわけではありません。
どれか1つでも当てはまり、アーティストを含めたチームに貢献できる気持ちさえあれば成功するチャンスはたくさんあると思いますので、是非目指してみてください!
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